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白木の部屋Vol.53【痩せることが全て良いとは限らない】

  • 執筆者の写真: 白木 信之介
    白木 信之介
  • 4月24日
  • 読了時間: 3分

こんちには、トレーナーの白木です。


桜も散り、春が過ぎ去ろうとしている割には、朝晩はまだひんやりとした風が吹く。なんとも服装に困る難しい季節ですね。


さてさて、まもなく5月を迎え、早くも夏を意識し始める頃ではないでしょうか。


夏というと、お祭りや花火、BBQなど多くのイベントが思いつきますね。

今年は、花火とかBBQとかしたいなぁ...。なんて笑

そんな数多いイベントのこともあってか、この時期にはダイエットを始める人が多いように感じます。


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そこで質問なんですが、

“みなさん、痩せたいですか?”

“痩せていることがいいと思いますか?”


はぁ?喧嘩売ってんのか!

痩せてる方がいいでしょ!


っていう声も聞こえてきそうなものですが、下記の記事をご覧ください。


先日、日本肥満学会によって、成人女性の「低体重/低栄養症候群」(Female Underweight/Undernutrition Syndrome:FUS)を提案することが取り上げられていました。


低体重で言うと、体格指数(BMI)が18.5 未満の方を指しますが、「2023年の国民健康・栄養調査」では女性の“やせ”の割合は12.0%。20〜30代女性においては20.2%が“やせ”となっています。

男性はというと、やせのものは同じ世代でみても極端に少ないことが見てわかると思います。


ちなみに女性には"やせ"が多く、男性には"肥満"が多いという調査結果があります。


“やせ”がある場合、その背景には栄養不足があることが容易に想像できます。

そのことから、低骨密度や月経周期異常、全身倦怠感、睡眠障害、抑うつ、頭痛などなどさまざまな問題を引き起こしかねません。


私自身、スキージャンプという競技の特性上、体重の制限があり、痩せることに固執した時期がありました。

1日18kmの登下校のランニング、部活でのウエイトトレーニングや走り込み、学校生活があるのに、お弁当を小さくし、夜ご飯は豆腐か糖質ゼロ麺のみ。

不思議なことに体重が落ちると、なんだかパフォーマンスも上がったような気がして面白くなっている自分がいましたね。

しかし、朝は起きれないし、やる気は起きない、身体は軽いもののここぞという時のパワーが出ないといったような状態でした。今思えば良い状態とは言えなかったですね。


痩せることが"悪"なのではなく、やりすぎは良くないよねというお話です。

極端な食事制限は、何かしらの不調を引き起こします。前述したように、特に女性は、ホルモンバランスの乱れによる月経関係の問題が起こってくることが予想されます。


食事制限をする際には、目標からカロリーを計算することをお勧めします。


【目標体重×25=基礎代謝量 / 目標食事摂取量】


この25という数字は運動強度を表しています。

  • 座った生活がメインであれば、23

  • 少し歩いたり、立ち仕事がメインであれば、25。

  • 力仕事や身体を動かすことが多い場合は、27。

ライフスタイルに合わせて計算式の数値の部分は、変えていただければと思います。


例)50kgまで体重を落としたい。

50kg×25=1,250kcal

1日1,250kcalとし、これを3食に分けていきます。


割合は3:4:3


朝食:375kcal

昼食:500kcal

夕食:375kcal


糖質は80〜100kcalくらいに抑え、たんぱく質のもの、野菜を摂っていただくのがBestかと思います。

※たんぱく質系のものを摂れば、脂質も含まれますので、ここでは省略します。

また、「まごはやさしい」から始まる食品を摂っていただくと尚Goodです!



といった感じで、食事の内容と量を測っていただくと、健康的なダイエットができます。


理想の自分を追い求めることはとても良いことですし、応援したいところですが、やりすぎはかえって健康を害します。無理なく、健康的なダイエットで、自己肯定感あげあげで、これからくる夏を楽しんでいきましょう!


それでは、今回はこの辺で。


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