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白木の部屋 Vol.44 【まずは親の食育から】

こんにちは、SPORTS+トレーナーの白木です。


先月、めでたくお子さんが生まれた投稿がありました。

同級生として、嬉しく思います。


今回は、そんな子どもの食にまつわる、食育のお話をしていきます。


子どもの時の食習慣は、大人になった時の食行動や好みに大きく関わります。

そのために適切な“食育”というのが必要になっていきます。


食育は、基本的な営みとなる“食”に関する知識を身につけたり、自分で選択できるようにし、健全な食生活を実践することができる人間を育てるためのものとなります。

ひとくちに知識を身につけるだけでなく、それを実践できるように、自分で選択できるようになることが最終的なゴール目標となります。


食育といっても非常に抽象的な話題であり、話そうと思うと季節が変わってしまうんじゃないかという膨大な量になりますので、今回は“朝食の欠食”をテーマに話していきます。


まずは現状の確認からしていきます。

※農林水産省 朝食を欠食する子供の割合より引用


※平成28年国民健康・栄養調査結果の概要 第3部 基本項目 第2章 栄養・食生活に関する状況 3.朝食の欠食に関する状況より引用


子ども時代の食事というのは、大人になってからの食生活に大きく関わります。

健康的な食事、バランスのとれた食事を摂れるようになるためには、子ども時代の食生活/食習慣が非常に大事になります。


では、なぜ朝食が必要なのでしょうか。


それが当たり前だから?


エジソンが提唱したから?


様々な見解があるかと思いますが、私が考える理由としては、


体内の糖質が枯渇しているから


というふうに考えています。


当たり前ですが、糖は食事から摂取しているわけで、貯めておくにも限界があります。

筋肉に400g、肝臓に100gの糖(グリコーゲン)が貯蔵されています。

筋肉中のものはそのまま、筋肉を動かすエネルギーとなり、肝臓に貯蔵されているものは、血糖となり、脳や各細胞に届けられます。


1時間で、血液中に血糖として15g、脳で5gの糖が使われるため、肝臓に貯蔵されているものは、5時間もあれば枯渇してしまいます。

それ以降というのは、脂肪酸やアミノ酸から糖をつくりだすことで、賄っています。(糖新生)

※7時間を越えてくるとアミノ酸すなわち筋肉の分解が強まると言われています。


皆さんは夜ご飯を何時に食べますか?

これと先程の糖の貯蔵量の話を合わせると、何となくご理解いただけるのではないでしょうか。


夜ご飯を20時に食べたとして、朝食を摂るのが7時とかであれば、11時間ほど経過していますので、体内の糖は枯渇していると考えられます。

朝食を摂らないと身体や脳を働かせるエネルギーがありませんので、活発的に動くなんてことは難しいですよね。


では、ここでもうひとつ文献を…。

※令和元年度 食育白書 令和元年食育推進施策 第2部 食育推進試作の具体的取組 第1章 家庭における食育の推進 第1節 子供の基本的な生活習慣の形成 1食に関する子供の基本的な生活習慣の状況より引用


こちらは、朝食の摂取と学力を比較したものになります。

これが全てではありませんので、必ずそうなるとは言えませんが、いかがでしょうか。


朝食を摂らない子は、摂っている子と比べると正答率が低くなっているのが分かります。


脳に糖が行かないわけですから、脳の活性化、学習というのは上手く行われません。

こうした側面みても朝食を摂った方がいいなと思うことができるのではないでしょうか。


ここからは数回に渡り、食育に関してお話ししていこうかなと思います。


今回は、この辺で。


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