こんにちは、トレーナーの白木です。
本日は、題名にある通りですが、テクノロジーと視覚機能に関してです。
まずは、こちらの記事をご覧ください。
先日、ヘッドマウントディスプレイ型の「Vision Pro」という製品がアメリカのAppleより発表されました。
空間コンピュータで、デジタルコンテンツを空間に映し出すというものです。
空間のディスプレイというと、洋画とかでもよく見られるもので、なんとも近未来感があってすごく唆られ、ワクワクしたものでしたが、とうとう画面を飛び越えてきましたね。
ミッションインポッシブルやワイルドスピードで見たようなものが現実になってきました。
テクノロジーは、人々の生活を豊かにするとかしないとか色々と論争がありますが、今回のことに限って言うと、視覚、目の機能低下がより一層起こりそうだなと感じています。
現在の実情として、内閣府の子供のインターネット利用状況(SNS、動画・音楽視聴、オンラインゲーム、ショッピングなど)のアンケート調査では、4歳で56.4%の子供たちがインターネットを利用しています。
年齢が上がるほど利用率は上がり、17歳には98.8%とほぼ全員が利用しています。
インターネット利用の中でも、動画視聴やゲームが半数以上を占めています。
圧倒的に娯楽として利用している人が多いですね。
スマートフォンの保持率は、小学高学年で37%、中学生になると76%と非常に高くなっています。
私は高校生になると、みんな携帯を持つと言うイメージがありましたが、現代は違うようですね。
これは、余談ですが、モバイル研究所というところが出しているデータでは、保持している
スマートフォンのOSをまとめたものがあり、小学男子は61%、女子では51%がアンドロイドで中学生になると、男子で63%、女子で68%がiPhoneとなっています。
中学になると、なぜかiPhoneが増え、女子の方がAppleユーザーが多いというようなデータになっています。
今の子供たちは、オンラインの状態になっている子たちが多いようですが、ここで見ていきたいのは、視力です。
文部科学省の「令和3年度学校保健統計(確報値)の公表について」という統計の中で、裸眼視力1.0未満者をまとめたものがあります。
統計を見てみると、15歳で71.39%、16歳で72.94%、17歳で68.89%となっており、小学生、中学生、高校生と学年別で見てみても過去最多となっています。
直接関係していると言い切るものではありませんが、インターネットの利用時間は、年々増加傾向にあり、15歳で320.9分、16歳で343.5分、17歳で346.0分と5時間以上は見ていることになります。
デジタルデバイスの使用でもう一つ問題になりそうだなと感じているのが、視覚の機能低下です。
視覚は、様々な能力の総称。
視力(対象の物を明確に見る能力)、両眼視(両眼で立体的に見る能力)、視野(視界を広く見る能力)、ピント調節能力(遠近を調節する能力)、光覚(光を感じる能力)、色覚(色を見分ける能力)などがある。
先ほど、視力1.0未満の子供が増えていると書きましたが、視力は視覚の一部に過ぎず、そのほかの機能低も考えられます。
というのも、デジタルデバイスを見ている時というのは、紙媒体のものを見るよりも眼球運動が少なくピント調節もほとんどありません。デジタルデバイスは、指で操作すれば、スクロールにアップ/ルーズが自在ですからね。
更に、デジタルデバイスのような人工的な光は、脳の前頭前野という部分の血流量の低下も見られ、眼球のコントロールだけでなく、読解力や思考という部分にまで影響を及ぼします。
立位での姿勢制御において、視覚は約10%を占めています。
視覚のエラーは、姿勢制御や動作にも影響を与えます。
デジタルデバイスの利用は、すごく便利で効率的です。
使い方によっては、無限大の可能性を秘めている一方で出てくる弊害も考えられます。
私が子供の頃と違い、時間をつくらないと運動をしないという時代です。
運動能力とは違い、視力に関して言えば、回復が難しいところです。
だからこそ、運動を通して機能改善、促進が必要です。
SPORTS+では、こうした視覚に対してのアプローチも行っています。
姿勢の改善や痛みの改善&予防において重要になる内容にもなっていますので、気になる方はご相談ください。
※弱視と呼ばれる視力が0.3以下の方や強度近視をお持ちの方は、眼圧の上昇による失明の危険もあるため、注意が必要です。
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